●梅雨の中休みで、ちょっぴり息抜き

2019年06月17日

このところ、なんだかバタバタと忙しくて、前回の記事から、ついしばらく時間が空いてしまった。ではその間、こちらがあまり映画を見ていなかったのかというと、さにあらず、事態はまさにその逆。

本ブログのプロフィールでも自己紹介している通り、ふだん筆者は、BSの某局で放映される映画作品のデータ解説を書く裏方仕事を、数名のライターたちと分担しながら、もうかれこれ20年以上にわたって続けているわけだが、先月、そして今月は、ちょうどこの先の7月、8月に放映される映画のデータ解説の執筆に取り掛かっていて、やはり時期的に夏にあたるせいか、同局で放映される映画の作品総数が、通常よりさらに増えて多くなったからだ。

いまや劇場で封切られる映画の公開本数は、洋画・邦画を合わせると、2013年以降、毎年1000本の大台を超え続けていて、さらにそれ以外に、劇場未公開のままソフト化される作品や、いまだソフト化されていないレア作品もあれこれあって、こちらの方の正確な実数はよく分からないが、その総計は膨大な数に上るだろう。

https://bit.ly/2IKTWYF

BSやCSのさまざまな映画チャンネル、あるいは最近よく話題に上る、Netflixなどのネットの動画配信サービスは、昨今のメジャーなヒット作や話題作、過去の名作から、そこが独自に製作したオリジナルの映画やドラマ、そして、世間的にはさほど名前が知られていない無数のマイナーな作品群まで、あれこれ取り交ぜた幅広いラインナップを毎月提供し続けている。

筆者自身、既に学生時代から、平均すると1日に1本以上を見る映画漬けの毎日を長年ずっと送り続けてきているわけだが、それでも一個人が年間に見る映画の本数など、いくら頑張っても所詮たかが知れているわけで、近頃は、某局の割り当て仕事で月ごとのファーストランの放映作品リストを渡されて題名を眺めても、見たことはおろか、その名をまるで聞いたことすらなく、どこの国のどういう内容の作品か、さっぱり見当がつかないものも結構数多い。そして実際、allcinemaやIMDBをはじめ、各種の映画データベースを最大限活用して検索をかけてみても、ろくろく内容が紹介されておらず、主要なスタッフ・キャストや役名などの基礎的な作品データすら容易には分からない、厄介な難物にぶち当たることも決してまれではない。

まあ、そんなこんなで、ここ最近はもう、毎月20本近い未見の映画にひたすらせっせと目を通しては、そのデータ解説を作成するという地道で根気のいる作業が続いているような次第。それだけの本数をひと月(というか、実質的には3週間ほど)のうちにまとめて見なければならないというのは、本来、映画が好きでこの食い扶持仕事を続けてきたとはいえ、さすがに難行苦行で結構しんどいハード・ワーク。マイナーでもなかなかの優れもので、それを広く世間に知らしめるような幸運な機会が訪れれば、こちらとしても役得であり本望でもあるわけだが、そうした意外な拾い物にめぐり合う僥倖も、そう滅多にはないとあっては、なおさら。

そして何より、こちらが個人的に見たい映画、見るべき映画は、ほかにもたくさんあるのに、やはりどうしても、まずはこちらの仕事の山を少しでも切り崩しておかなければ、という精神的な重圧がのしかかって来て、なかなかそれ以外まで手が回らなくなってきているのが、ここ最近の実情。毎月の〆切仕事をどうにか片づけ、重い肩の荷を下ろして、フーやれやれとなったところで、それっとばかりに、ようやくこちらが見たかった映画のまとめ見に取りかかるものの、何かと後手にまわりがちで、しかもそうこうするうちに、早くも次の月の分の割り当て仕事があっと言う間にめぐって来てしまう感じ。これだと、何がしかの1本の映画について、じっくり時間をかけてブログ記事を書くという時間的・精神的余裕を持ちづらく、それにだいいち、映画漬けの生活にいよいよどっぷりはまって悪循環からなかなか抜け出せず、息苦しさが増すばかり。

もう随分前のこと、何かのTV番組で、ある女性のフードライターが、取材記事を書くため、デパ地下で売っているスウィーツを何種類もドンとまとめて買って帰り、自室でそれらを一口ずつ黙々と試食する姿をたまたま目にしたことがあって、何ともうそ寒い思いを味わった覚えがあるが、筆者自身、とうにそうしたゾンビ的存在に変わり果てているのだろうか。おお、くわばら、くわばら。

『旅のおわり世界のはじまり』(2019 黒沢清)の前田敦子のように、こちらも、異国の大地で心をイチから洗い直してくる必要があるのかもしれない...。

https://bit.ly/2MPXs9m

* 今回は愚痴モードですみません。次は心と顔を洗って出直します、はい。