* いまはお盆休みの最中。既に立秋を過ぎ、暦の上では夏を過ぎて、これから秋の気配が......ということに、本来はなるはずなのに、今年は、長らく続いた梅雨がようやく明けたかと思うと、今度は一気にヒートアップして、ひたすら猛暑、酷暑地獄が連日続き、まだまだ残暑といった生易しい表現には程遠いのが実情。

ここ数年、月に1度、都内の某所で開かれている上映会で、先日、なかなかレアな旧作邦画を見てきたので、折しもつい最近刊行されて一気に通読した木全公彦氏の無類に面白い映画本「異能の日本映画史」と併せて、ざっと簡単な紹介と報告を書くことにしたい。

イギリスの人気ロックバンド、レディオヘッドのフロントマン、トム・ヨークの最新ソロ・アルバム「ANIMA」のリリースに合わせて、同題の映像作品の配信が先月末からNetflixで始まっている。同作の監督を務めているのは、ポール・トーマス・アンダーソン(以下、PTAと略)。

このところ、なんだかバタバタと忙しくて、前回の記事から、ついしばらく時間が空いてしまった。ではその間、こちらがあまり映画を見ていなかったのかというと、さにあらず、事態はまさにその逆。

近年、「音から作る映画」シリーズというきわめてユニークな実験的プロジェクトを起ち上げ、『映画としての音楽』、『サロメの娘』、『あなたはわたしじゃない』、等々、映画や音楽、演劇など、多種多様な芸術領域を横断するマルチで先鋭的な創作活動を旺盛に展開している現代日本きっての知る人ぞ知る異才、七里圭監督。