「オズ、クロサワ、オーシマ、そしてクマシロ―― 『四畳半襖の裏張り』『赫い髪の女』など数々の日活ロマンポルノの傑作、70年代日本映画ベスト作『青春の蹉跌』をのこした伝説の映画監督、神代辰巳の全貌」と帯に謳われ、さらには、「映画とセックスした男の全貌」(!!) という、なんとも絶妙でインパクトのある惹句が目を引く映画本「映画監督 神代辰巳」が先月末に刊行され、早速巷で評判を呼んでいる。

20世紀が到来した新年元日の早暁。今世紀最初の曙光を拝もうと、盛装の貴族達が小高い丘に建つ古代ギリシアの神殿にやってくる。折しも立ち昇る太陽が眼下に広がる海と島々を照らし出し、その美しい眺望に一同が讃嘆して立ち尽くすなか、忽然と彼らの前に、甲冑を身に纏い、白馬に跨った一人の偉丈夫の姿が、シルエットとなって浮かび上がる......。

●追悼 和田誠

2019年10月15日

映画ファンにはお馴染みの才人・和田誠氏が、去る10月7日に死去したとの訃報が、11日になって伝えられた。享年83。

CSの洋画専門チャンネル、ザ・シネマの「シネマ解放区」の11月号に、日本では未ソフト化[後記:この時点ではそうだったが、その後、2018年4月に日本でもDVD化された]知る人ぞ知る恋愛爆笑喜劇、『サンタモニカの週末』(1967 アレクサンダー・マッケンドリック)の紹介記事を書きました。下記のオンライン・サイトに既にアップされているので、どうかお読みください。

俳優クリント・イーストウッドの"ダーティ"なヒーロー像を決定付けたマカロニ3部作や『ダーティハリー』も無論重要だが、セルジオ・レオーネ以上に映画作家イーストウッドの誕生に寄与したドン・シーゲルとのコンビ作では敢えて①を推したい。